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2024年10月18日より公開！映画『追想ジャーニーリエナクト』試写会レポート

2024.10.17

映画「その恋、自販機で買えますか？」の製作で一緒にお仕事をさせていただいた谷健二監督の最新作、映画『追想ジャーニーリエナクト』が10月18日㈮より全国公開となります。
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公開に先駆けて、試写会に招待していただきましたので映画を観た感想をレポートさせていただきます！

■映画『追想ジャーニーリエナクト』を観て
人間誰しも後悔の１つや２つあるだろう。あの時こうしておけばよかった……。ああしておけばよかった……。もし過去に行ってやり直せるなら……。
それを叶えたとき『自分』は幸せになれるのだろうか。
そんな問いを主題にしたのが今作。瑞々しい青春を間近に見ながら懐かしさに浸る新感覚を体験させていただきました。

・夢を見失った主人公
今作の主人公は冴えない脚本家の横田雄二。
次回作の筆が一向に進まない彼は、「退行睡眠」を利用して過去の自分に会いに行くことを決意します。
記憶の中の若い主人公のままならない気持ちと、現在の主人公の後悔が混ざり合い、彼の過去の人生は本来と別の道を進んでいく……。

・没入感あふれる演出
今作の特色は没入感と言えるでしょう。
スクリーンの中、現在の主人公と過去の主人公は舞台装置の上で会合します。
まるで映画ではなく舞台を見ているような没入感あるシーンの数々に、間近で青春時代を追体験するような不思議な感覚を味わえます。映画ファンの方はもちろんのこと、舞台演劇系統のファンの方にもオススメです。　

・演技のコントラストが織りなす人間模様
ストーリーを支える主演二人の演技も見どころの一つです。
現在の主人公を演じる渡辺いっけいはさすがの演技力で中年のかすれた悲哀を表現。そして過去の主人公を演じる松田凌は若さからくる瑞々しい未熟さを熱演しています。対極のような雰囲気の二人が同一人物であることにより、時間経過の虚しさがより際立つ形です。時間軸のまるで違う二人がそれぞれの目的のために必死で取り組む図式が、時間を経ても二人が不器用で一生懸命な同一人物であることを彷彿とさせるのが見事でした。
主人公をとりまく登場人物たちの心情の交錯を過去目線、現在目線から見ることにより、一つ一つの出来事に厚みが加わり、素晴らしい演技のコントラストを形成していました。
　
・過去を顧みた後に現在を見る。
『追想ジャーニーリエナクト』内に登場する「退行睡眠」とは、決して現在を変えるものではなく、追体験をするに過ぎないものです。
それをわかっていながら懸命に動く現在の主人公、それにより動いていく彼の過去の記憶が一体どうなっていくのか……。そして、退行睡眠を終えた主人公の目に現在は一体どう映るのか……。
ぜひとも劇場でお確かめいただきたい作品です。

画像出典：映画『追想ジャーニーリエナクト』公式X

■映画『追想ジャーニーリエナクト』
2024年10月18日㈮より渋谷HUMAXシネマ、池袋シネマ・ロサほか全国公開

■STORY

“忘れていた友との約束を果たすための旅へ――
次回作の筆が一向に進まない悩める脚本家の横田雄二（渡辺いっけい）の元に差出人不明のメールが届く。メールには「退行睡眠　失った記憶を取り戻し現代人のストレスをなくします！」の一文。横田は退行睡眠を使い30年前の自分に会い、助言し鼓舞することで、売れる脚本家へと導こうと試みる。一方、過去の横田（松田凌）は描いていた自分の理想像とかけ離れた自分に当惑するものの、未来から来たと言う自分の勧めに応じ、演劇仲間である峯井（樋口幸平）、中村（福松凜）と固く結んだ約束や、自分のファンである麻美（新谷ゆづみ）との出会いを契機として分岐する新たな世界線を辿ることになる。選ばなかった選択を過去の自分に選ばせることで、物語は追想の域を超えて展開し始め、クライマックスへと向かっていく。果たして横田は自身の手で未来を変えることができるか？”
引用：映画『追想ジャーニーリエナクト』公式HP

■スタッフ・キャスト

“主演の横田雄二【過去】役にはミュージカル「薄桜鬼」、舞台「刀剣乱舞」、「進撃の巨人」the Musical-など人気舞台に立て続けに出演し、2024 年には舞台「『刀剣乱舞』心伝つけたり奇譚の走馬灯」で座長を務めた松田凌。さらに、ドラマ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」、「体感予報」で立て続けに主演を務め、2024年もドラマ「約束〜16 年目の真実〜」に出演するなど目覚ましい活躍を果たす樋口幸平ほか、ドラマ「下剋上球児」の出演で話題となった福松凜、アイドルグループ「さくら学院」の活動を経て、現在は女優として活躍する新谷ゆづみ、人気急上昇中のダンス&ボーカルグループ「BUDDiiS」の高尾楓弥も参加。
過去の自分と向き合う未来から来た横田雄二【現在】役には数々のドラマ、映画で存在感を残してきた渡辺いっけいが演じる。
監督は前作に引き続き、2014 年に映画「リュウセイ」で監督デビュー、その後、『U-31』（16）、『一人の息子』（18）、『映画政見放送』（23）など若手俳優を主演した多くの作品を手掛け、国内の映画祭で受賞を果たした谷健二。1夜限りの演劇バトル「演劇ドラフトグランプリ 2023」で優勝を果たした劇団『恋のぼり』の作・演出を担当した私オムが脚本を執筆。
主題歌には次世代アーティストの日本一を決める国内最大のアーティストバトルである「アーティストリーグ」でグランプリを獲得した岸洋佑が担当。”
引用：映画『追想ジャーニーリエナクト』公式HP

監督：谷健二
脚本：私オム
出演：松田凌、樋口幸平、福松凜、新谷ゆづみ、高尾楓弥、宮下貴浩、根本正勝、渡辺いっけい
主題歌：「表紙絵 -samune-」岸洋佑